衛生教育について

産業医が実施する

健康維持のためには、衛生に関する正しい知識を身につけなければなりません。衛生的な生活をしていれば、病原菌などが体内に入り込むリスクは抑えられます。

衛生か不衛生かを判断する際に、ある程度の知識を持った人とそうでない人では、認識に差が生じるケースが多いです。

衛生に関してあまり知らないがために、不衛生であることに気が付かず、病気のリスクを増やしていることもあるかもしれません。特に仕事で、化学物質などを扱う人の場合には衛生に関する知識がないと、大きな病気に繋がってしまう可能性もあります。

そのような衛生に関することで活躍するのも産業医です。産業医の役割の1つとして衛生教育というのがあります。衛生教育とは、会社の社員に対して、衛生に関する正しい知識を教えるものです。

具体的なやり方は職場によって異なりますが、定期的に時間を取って行っているところもあります。資料などを配るケースも多いです。社員は自分の健康に関わることであるため、しっかりと衛生について学ばなければなりません。

 

安全衛生教育という形で行われることが多い

衛生教育に加えて安全教育を行う必要がある職場も多いでしょう。危険を伴う環境で仕事をする場合には、衛生だけでなく安全にも気を配らなければなりません。危険な環境で仕事をすることで、大事故に繋がることもあります。

そして、衛生教育と安全教育の両方を実施する場合には、別々に行うのではなく安全衛生教育という形で実施されるケースが多いです。産業医は主に衛生に関する事柄を担当します。

1つの職場だけで実施するのが難しい場合には、同業種の複数の職場が合同で実施するケースも多いです。

社外の大きなホールなどを借りて、講習会のような形で実施します。産業医に加えて、労働安全コンサルタントや労働衛生コンサルタントなども、衛生教育の実施に関わります。

また、安全衛生教育で行うことのうち、法律上義務付けられている事項も多いです。例えば雇入れ時や作業変更時には、安全衛生教育を実施しなければなりません。そのため、新人研修の中で実施するケースも見られます。